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日本の伝統的な刺繍「刺し子」もビーズで楽しめる♪

日本には色々な伝統的な手芸の技法がありますが、「刺し子」もその1つ。
素朴で美しい技法は、庶民の生活の知恵から生まれ、今では特に東北地方に伝わる刺し子が広く知られています。
東北地方は冬の寒さが厳しいですよね。
そんな厳しい環境で、寒さを凌ぐための防寒や補強として、衣服などに刺し子をしたことが始まりと言われているんです。

「刺し子」というと昔っぽいな、と思われる方も多いと思いますが、今では色々なお色の布や糸を使って作られる可愛い作品も多いんですよ。
作品にはふきんやバッグ、クッションカバー、コースターなどなど…衣服への防寒や補強として、ではなく普段使いの小物として使われることも多いです。
また、刺し子には伝統的な柄がありますが、オリジナルの図案を考えて、楽しむこともできます。
手技も簡単な運針がほとんどなので、手芸に慣れてなくてもチャレンジしやすいです。
そして、刺し子は基本的に布と糸で楽しむ技法ですが、実はそこにビーズを組み合わせることもできるんです!

■ 刺し子の柄の種類

刺し子の伝統的な柄をご紹介します。

・角七宝
七宝とは七種の宝。その7種は無量寿系の【金・銀・瑠璃・玻璃・シャコ・珊瑚・瑪瑙】のことです。
そんな七宝を繋いだ「七宝繋ぎ文様」は、さらなる繁栄、子孫の繁栄、人の縁・関係性の円満の願いが込められた縁起の良い柄です。

・十字つなぎ
その名の通り、十字が連続した模様。
十には「完全」「充分(十分)に満ち足りている」等の意味があり、十字が続く柄は縁起の良い柄とされています。

・柿の花
柿の花を模した模様。
「五穀豊穣」「ひとつも無駄がない」の意味があり、縁起の良い柄です。

・麻の葉
まっすぐに育つ麻の葉を模した模様。
麻の丈夫さや成長の早さあやかり、子どもの健やかな成長の願いが込められています。魔除けの意味もあります。
その為、赤ちゃんの産着や子どもの着物に用いられることが多い柄です。

・紗綾形
くずした卍を連続させた模様。
「不断長久(家の繫栄や長寿が長く続くこと)」を意味する縁起の良い柄です。

・結び亀甲
三角形と六角形がつながる幾何学模様。
三角形は鱗模様(厄除け)、六角形は亀甲(長寿)の意味がある縁起の良い柄です。

・十字亀甲
亀甲模様の1つ。亀甲模様は吉祥文様の代表格。長寿亀甲の象徴である亀の甲羅の形が由来となっている柄です。
結び亀甲と同じく縁起の良い柄です。

・青海波
海の波のうねりをかたどった模様。
穏やかな波がどこまでも続いている、そんな様子を模様にした柄で「未来永劫平穏に」という意味が込められた縁起の良い柄です。

・段つなぎ
階段状の線が連なったシンプルな模様。
途絶えることがない「不断長久」意味する縁起の良い柄です。

・矢羽根
破魔矢に由来した柄。魔を払うという意味があります。
弓で射た矢は戻らないことから「幸せを求めて飛んで行く」の意味もある柄です。

他にも伝統的な柄はありますが、ご紹介した通り刺し子で刺される日本の伝統柄は縁起の良い模様(吉祥文様)がほとんどです。

■ ビーズで刺し子

そんな縁起の良い模様の刺し子をビーズで刺していくこともできます。
「糸にビーズを通して刺す」だけなので、他のビーズ刺繍とほとんど違いはありません。
直線的な模様には竹ビーズを使い、曲線的な模様には丸ビーズを使うなど、どんな模様にどんなビーズを合せるかも大切なポイント。きれいに線が描けるとより完成度も上がりますよ!
可愛いモチーフをビーズで描くように刺繍をするのももちろん楽しいですが、縁起の良い柄を、想いを込めてビーズで描くのもまた違った楽しさがありますね。

それぞれの模様に意味があるので、自分用なのか贈り物なのか、どんなシーンで使うのかなどによって刺す柄を選べるのも嬉しいポイント。
ご紹介した模様以外にも色々な柄がありますので、ぜひ自分の気持ちに合ったものを探してみてください!

ビーズで刺し子、やってみたいけどどんなビーズを使ってどんな模様を刺せばいいのかわからない…そんなあなたにはキットがオススメ!
実は、老舗のビーズメーカーであるTOHOさんからはビーズ刺し子のキットが発売されているんです。

mbm-1322 ビーズ刺し子キット


キットで作れる柄は「角七宝」「柿の花」「結び亀甲」「段つなぎ」「矢羽根」「十字亀甲」の6種類。
主に竹ビーズを使って、縁起の良い模様を布地に刺していきます。まずは練習、の意味も込めてキットにチャレンジしてみるとコツがつかめるかもしれません。

コツをつかんだら、自分で布とビーズと糸を選んで、お好きな模様を描いていきましょう!
出来上がったら何にするかも考えながら選んでください。
ビーズで刺し子をするなら、クッションなど大きな作品や水に濡れるもの(コースターなど)はお勧めできませんが…ブックカバーやポーチ、バッグなどの小物がいいかもしれませんね。
他とは違う、日本の伝統柄をデザインした小物が作れちゃいます。

日本の伝統手芸とビーズを組み合わせる。
いつもとはちょっと違ったビーズ手芸にぜひチャレンジしてみてくださいね!

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